• 大宮の本格ボイストレーニングなら【Vocal Studio 802】

皆さんこんにちは。
Vocal Studio 802 講師の井田幸乃です。

大体どこのボイトレスクールでも、
「歌う時は腹式呼吸で!」
と言われることがほとんどかと思いますし、腹式呼吸ができると声が出しやすいと感じることも多いでしょう。

でも、なんで?と思いませんか??
理由を説明してもらわないとなんだか納得できない、そんな皆さんに読んでいただければ嬉しいです。

今日は、腹式呼吸のメリットについて書いてみたいと思います。

①喉や胸の余計な力みが生じにくい。
声帯や発声に関与する筋肉は、首から胸にかけて集中しています。肺の下にある横隔膜を可動させる腹式呼吸に対し、胸式呼吸は肋間筋や首、肩、鎖骨周辺の筋肉を使うので、発声関与筋の筋緊張を誘発しやすいのです。筋肉の過緊張は動きを制限してしまいますので、声の出しにくさに繋がりやすいと言えるでしょう。また、腹式呼吸では横隔膜が下方へ移動することにより内臓が押され、骨盤底筋群が下から押し返すことでの腹部内圧が生まれ体幹を安定させます。これが身体全体のバランスを整え無駄な緊張がない状態を作ることができるのです。

②たくさん吸える
腹式呼吸は横隔膜が下方へ移動し肺を減圧することで空気を取り入れますので、横隔膜の可動域が広がれば、その分多く空気を取り込めるようになります。対して胸式呼吸は、肋骨に囲まれた中での呼吸となり、肋骨の挙上にも限度があるので呼吸量増加は期待できません。

②副交感神経を優位にする働きがある。
身体を良好な状態に保つ為の自律神経ですが、「交感神経」と「副交感神経」が互いにバランスを取り合っています。交感神経は「昼の神経」とも言われ、活動している時に優位になり、ストレスやプレッシャーを感じると活発にになります。副交感神経は寝ている時やリラックス状態の時に優位になります。本番などで緊張していると、交感神経優位になり緊張反応が起こります。筋肉は硬く、呼吸は浅く速くなり、鼓動は速く、他にも汗をかいたり震えたりして、実力を発揮しにくくなります。これらは脳からの指令による自動的な心身反応と言えますが、その中でも、自分の意思でコントロールできるのは呼吸や筋肉なのです。意識的に深く穏やかな呼吸を取り入れることで副交感神経優位の状態を作ることができ、脱力やパフォーマンス向上に繋がります。

このように見てみると、腹式呼吸には、呼吸効率や脱力、リラックスの意味合いが強いことがお分かりいただけるかと思います。「強く逞しい発声の為に頑張って腹式呼吸」というマッチョなものではありません。
また改めて記載しますが、「強く逞しい発声」は息そのものではなく、声帯振動・共鳴効率・呼吸効率の全てが備わって実現するものであり、逆に無駄な力みは全ての運動効率を損ないます。また、脳はパターン化した呼吸や筋肉の動きを普段必要な動きとして認識しやすいので、日常生活の中から深くゆっくりとした呼吸を意識していくと、呼吸効率に加え脱力誘導や交感神経のバランスを整えることができて、より良い発声を身につけることができますよ。

少し長くなりましたが、以上、腹式呼吸のメリットでした。

もしも「わかりにくい」「疑問が残る」という方は、ご連絡ください。より読みやすいものを書いていきたいと思っておりますので、どうか遠慮なく^ ^

それでは皆さん、素敵な1日を♪