• 大宮でベルティングボイスを手に入れるなら【Vocal Studio 802】

皆さんこんにちは!
Vocal Studio 802 代表講師の井田幸乃です。

昨日、Twitterにあげたミックスボイスと地声と裏声の使い分け動画に対し、こんなご質問をいただきました。

「発声法の名前や定義は重要でなく、良い発声かどうかが大切だと思います。この動画では、地声は悪い発声例として挙げていますか?それともどちらも良い発声として、音色の違いがこう、という意図で挙げていますか?」

Twitterでは文字数が限られ短い文章での回答となってしまったことと、いただいたコメントはとても興味深い内容だった為、今日のブログの題材とさせていただきました。

まずはいただいた質問に対してのお返事を。

前提として、「悪い発声」というものはないと考えています。使っちゃいけない声なんて存在しないと思うのです。よって、動画は良し悪しを提示するものではありません。

人は、声に限らず、物事を「良い・悪い」「ポジティブ・ネガティブ」のどちらかでジャッジしがちですが、声でも出来事でも何でも、二面性を持っています。
全てはメリットデメリット、良し悪し、ポジティブネガティブの両面を持ち合わせてバランスを取っています。

例え蚊の鳴くような声や、なりふり構わない叫びのような、一般的に悪いとされる発声でも、心の深い場所から届けられる声には、共感したり感動したりするものです。
そして一般に言われる「良い発声」「均一の取れた美しい声」は耳障りが良い反面、人間性が見えにくく、ダイレクトに人の心を震わせることができないかもしれない。

そういう意味では、地声もミックスボイスも裏声も、良いか悪いかでは語れないのです。

動画に関しては、体感と音色の違いをお伝えする意図で作成しましたが、世の中では、地声派、ミックスボイス派、裏声派など、あるいは低音は地声で高音はミックスボイスが良い、いやいや全部ミックスにすると良い…という具合に、何かしらの「正解」を求めて、つまり良い悪いの思考に陥り迷子になっている人が多いと感じています。

敢えて「地声」「ミックスボイス」「裏声」と歌い分けをしてご紹介しているのは「自由に声を選択して歌う」ことの助けになると考えているからです。発声を整えれば、同じ音域でもいろんな声を選べます。そしてどれを選んでも良いのです。

世の中で白と黒はっきりしているものは稀で、多くのものはグレーです。黒に近いグレーもあれば限りなく白に近いグレーもあります。声も同じで、黒が地声、白が裏声ならば、グレーはミックスボイス。広いグレーのカラーチャート=ミックスボイスのグラデーションの中にこそ、複雑で多面的な、人間らしい感情が至るところに散りばめられいると思うのです。

喉が力んで痛む、と言うことでなければ、どんな声(感情)もOK。
自分の心に正直に、声を選んでいきましょう。

それでは皆さん、おやすみなさい!