今でこそ「高音で喉が締まる」「裏返る」「ミックスボイスが出せない」といった、メジャーな発声の悩みを解決するのは、自分や自分の周りでは当たり前となっているけど、まだまだ世の中的にはそうじゃない。
新規で体験レッスンに来る人は、「今までどのボイトレでも解決しなかったのに、体験レッスンだけでこんなに変わるなんて!」とか「長年悩んでた高音をこの短期間で出せて驚いてます」とか、何十年もの悩みが解消して泣く人とか、本当に多い。
良かった、と思う反面、自分の時間とお金を大切にして欲しい、とも思う。時間は命、お金はエネルギー。
先生と一緒に、発声の迷路をウロウロしてる人、
知識や理論ばかり知っていて実際には全然歌えてない人、
YouTubeの無料の知識をかき集めて喉を痛める人、
本当多い。
何年も、人によっては10年以上も、お金を払い続けて、トレーナーの言った通りに練習を続けているのに、基本的な発声の土台がガタガタってことが珍しくない。
私自身は30年以上悩んでた。
だからこそ、発声を整えることに、すごくこだわりがあるし、大きな価値を感じてる。
劣等生シンガーだった私が、少しだけ自信を持って歌えるように、そして教えられるようになったのは、師匠であるChico先生との出会い、そしてなぜこのメソッドが強力で本質的なのかを裏付ける、発声理論の勉強や、声帯の疾患を乗り越えた経験があったから。
なんとなく、私は別に大したことない、
って感じてたんだけど、
やっぱり、私はボイストレーナーとして誇りを持ってる。
信じて付いてきてくれる受講生を愛してる。
みんなには、私と同じような遠回りをして欲しくないと思ってるし、発声のことなんか忘れて自由に表現して欲しい。そしてそれには確固たる発声力が必要。
上手く歌うより自由に歌う。
上手く歌うより感動する歌を歌う。
そのためには発声を整えて、ステージでは発声のことなんか忘れること。発声は自由で当たり前の状態。
私自身も目指すところでもある。
なんだかんだ言って、私はボイトレが好きだし楽しいんだと思う。
息を吐くようにと言うほどではなくとも、高い次元で当たり前にできる、数少ないこと。
自分が愛を放出する場でもあり、それに応えてくれる受講生からの愛を受け取ってる。
「私は別に大したことない」
が残ってたけど、
これもう捨てる。
自分のためにも、受講生のためにも、働いてくれている講師やスタッフのためにも。
ひよってる暇があったらもっと学ぼう。もっと練習しよう。私はもっとみんなを幸せにできるはず。