皆さんこんばんは!
Vocal Studio 802 代表講師の井田幸乃です。
来週、10月9日(金)に当教室主催でボーカルセッションを開催します。
まだお席ありますので、是非ご予約くださいね。
ところで歌を歌う皆さん。
ボーカルセッションとか、ジャムセッションとか、オープンマイクとかって、
怖くないですか?緊張しませんか?
ちなみに私はですね、セッションだとか、慣れない場所で歌うのはいつも本当に怖くてめちゃくちゃ緊張して、身体のコントロールがきかず失敗して。歌い終わればお酒で自分の気持ちを誤魔化してその場をしのぎ、自分のことを「下手で、才能がなくて、いつまでも上手くならなくて、痛々しいヤツ」と自己嫌悪しながら帰宅し、「もう消えてなくなりたい」と思いながら、その日の苦々しさを洗い流すようにシャワーを浴びる、ということがほとんどでございました。
自信に溢れて余裕のあるシンガー仲間がいつも羨ましくて、自分をとても惨めに感じていました。
ってなにこれ、書いてて辛い…泣
こういうことって、場数踏めばどうにかなるかというと、そういうわけではないんですよね。私なんて30年以上こんな感じでしたからね…泣
原因は、自分の思考の偏り。
・失敗したらダメ。
・緊張したらダメ。
・みんなを感動させなきゃいけない。
・声がひっくり返ったらダメ。
失敗も緊張もしない、いつも感動的な歌声でピッチも揺るがない…
そんな実現不可能な幻想を追い求めて、理想と現実のギャップに打ちのめされていたんですね。
どんなにベテランでも、どんなに有名な歌手でも、自信と余裕に溢れて見える仲間たちだって、失敗し、緊張し、空虚な空気感のまま歌うこともあれば、声がひっくり返ることもあります。いつも素敵で完璧な人というのはいません。それはまさに空想の生き物。
そんな幻想に囚われて自分を卑下し、ネガティブな出来事を悪として恐れ、自分にどんどん制限をかけていく。恐れや制限は過度な緊張を引き起こし、身体の自由やコントロール力を奪います。
一見ネガティブに見える出来事(失敗や緊張など)も、必ずメリットとデメリットがあります。例えば、失敗することで親近感を持ってもらえるとか、練習を頑張る原動力が生まれるとか。物事の悪い面だけ(或いは良い面だけ)を見ることは、思考が偏っている状態です。
もし、人前で歌うことや、失敗への恐れがあるならば、その「恐れている出来事が起きてしまった場合に自分に起こるメリット」を書き出して、読んでみてください。
そしていざ歌う時になったら、「どうでもいーや!」「どうにでもなれー!」と思って歌ってください。練習してきたのであれば、本番で邪魔になるのは、「ああしなきゃこうしなきゃ」で起こるマインドブロックです。全裸になって「これが私だーーー」と言う気持ちで、自分を曝け出しましょう。(本当に全裸になるのはやめてくださいね!)
Vocal Studio 802 主催のボーカルセッションでは、むしろ失敗したり、ひっくり返ったりして欲しいと思っています。どんな人も、その人にしかない魅力と価値を持っています。失敗も声の震えや上ずりやひっくり返りも、その人の魅力や価値を貶めることはありません。失敗してもそんなのどうでも良いので、あなた自身を、心の中を曝け出してください。私たちは、あなたの魅力から目を逸らしたりしませんので、安心して歌って欲しいと思います。
それでは皆さん、おやすみなさい!