こんにちは!
Vocal Studio 802 代表Yukinoです。
今日は、20年間プロの現場でシンガーを、そして10年間ボイストレーナーとして「声」と向き合ってきた私が見つけた、「真実の歌声」のお話を書きたいと思いましす。
結構耳の痛いことも書いちゃうかもしれないので、心臓の弱い方は読み進めないでください。笑
だけど「本気で歌が上手くなりたい」って人は絶対読んでほしいです。
歌手のステージを観て、
「なんだかよくわからないけど感動した!」
ってこと、ありませんか?
あれは「真実の声」に触れて感動しちゃうんですよね。
メラビアンの法則って聞いたことあるかもしれませんが、そのメラビアンの実験で、同じ言葉をいろいろな口調で録音して被験者に聴かせる、というのがあって。「同じことを言っているのに口調によって説得力が全然違うね!」という具合に、「言語(何を言うか)」よりも「非言語(思いや感情)」の方が、情報として93%優先される、という結果が出ています。
簡単に言うと、好きじゃない人に「好きだよ」って言ったところで好きじゃないのがバレバレ、みたいな。
で、歌においては、これがめちゃくちゃ顕著に出る。
歌も上手いし良い曲なのに、なんか心に響かない。
これって結構あるあるだと思うんだけど、なぜかと言うと、歌手本人の心と、歌詞がチグハグだから。歌手本人も無自覚の場合が多い。
「愛してる〜♪」
って歌詞を、
あたかも愛してるっぽい様で歌うんだけど、
心の底では、
「あ、この音域キツい!」とか、
「このメロディむずい!」とか或いは、
「私素敵に見えてる?」とか、
「私って上手いでしょ?」とかね、
「愛してる」という「感情」が不在。
もしくは「感情を込めてるつもり」なんだけど、「本当の思いじゃない」「経験してないけどそれっぽいダミーの感情」だったりする。
要は、言ってることと心の不一致があると、
めちゃくちゃ伝わりまくってしまうのが歌。
逆に、本当のことを語る歌は、歌唱力(技術)よりもずっと、リアルなものとして説得力がある。
そんな私もプロ生活15年目くらいでようやく腹落ちした部分なのですが。
歌声っていうのは、全裸でいる以上に全裸。
服を脱ぐよりもずっと、心が見えてしまう。
そもそも声というのは元来「感情を伝えるための道具」。
いくら人類が進化して、難しい言葉を覚えようとも、歌唱技術が向上しようとも、声そのものの本来の働きは変わらない。
歌が上手くなりたくて、発声理論や筋肉の動きを学ぶ人は多いけど、声とは本来「そういう気持ちの時に『出ちゃう』もの」であって、その自然な発声を無視してしまっては、一生誰かの心を震わせる歌なんて歌えない。
特に、パワフルな高音発声、ベルティングボイスは強い感情なしには引き出せない。
ここに気がついてから、私の歌も、私の提供するトレーニングも、変わった。
音楽を始めて、上手くなりたくて一生懸命理論を学んでた時、ライブをやっても
「会場全体が冷えてる感じ」
だったんですよね。
なぜかっていうと、
「愛してる〜♪」って歌いながら
「このフレーズちゃんと歌えるかな」
「上手にできるかな」
って心の底で感じてたから。
だけど今は、
ライブでは「感動した」と言ってもらえる。
ボイトレの受講生も「歌声と心が繋がった」と涙を流す人が多くいる。
これは「真実の歌声」
つまり、本当に心と声が一体となっている状態の歌声を引き出す方法を見つけたから。
「歌う時どんな感覚なんですか?」って聞かれることがありますが、
本当に感じたことのある感情や本当に見たことのある景色を、ステージの上でもう1度感じたり見たりしています。
「考」や「思」以上に「感」を共有してます。
だから私の歌には嘘がない。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
もしあなたが、自分だけの「真実の歌声」に出会いたいと思うならば、Vocal Studio 802の体験レッスンに是非お越しください。
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それでは皆さん、素敵な1日を!