こんにちは!
Vocal Studio 802 代表 Yukino です。
歌う時、とりわけ高音域で、苦しくなっちゃう人は多いですよね。
今日は、その大きな原因の一つについて、「心と声」の視点でお伝えしたいと思います。
歌ってて苦しい時って、心のアクセルとブレーキを同時に踏んでる状態なんですよね。
「思い切り声を上げたい!」っていう気持ちと
「こんな声出しちゃダメ!」っていう気持ちが
一緒に声に乗っかってる状態。
その気持ちを更に掘り下げていくと、
「こんな自分はダメ」っていう、
本来持っている自分の性質を否定していたりするんですね。
人間は、誰しも「光と影」を持っています。
明るさや優しさ、愛情や慈悲。こういった性質が光だとすると、
妬みや怒り、社会への不満や鬱憤。これらが影ですね。
本来、この光と影はいつもセットになっていて、良いも悪いもありません。
ですが、社会生活を営む上で、良い悪いという概念に振り分けられて、
多くの人は、影の部分をなるべく見せないように生きています。
影の部分を見せたら嫌われるって思い込んでるわけですね。
ですが、本来持っている自分の一部なわけですから、
ないことにはできません。
声は、そんな影の部分もちゃんと映し出します。
それを本能的に知っている私たちは、
咄嗟に隠そうとしてしまう。
伸び伸びと自分を表現しようとアクセルを踏みながらも、
汚い(と思っている)自分が出てこないようにとブレーキを踏んでしまう。
自分自身が持つ影の部分を出さずに
光だけを見せたがる人が陥りやすい。
そもそも隠すことが既に当たり前になっているので、
自分で隠していることにすら気づいていない場合が多い。
いつまで経っても、高音で喉が苦しくなると悩んでいる人は、
この「影」を声にして出し切ると良いですよ。
ブレーキを外して声を出して、
初めて本来の自分が完璧な姿で現れる。
自分の全てを惜しみなく出してください。
そこで初めて、喉の苦しみから解放され、
声の道が開通します。
自分の中にある影を認めること、
恐れずに影をも外に出すこと。
いつだって光と影が一緒だから完璧なんです。
「声を出すのが苦しい」と感じている人は、
怒りや嫉妬、不平不満といった自分の影を認めて、
それを声にして思い切り出してみてください。
きっと、今ある苦しさが和らぎますよ。
それでは今日も、良い1日を!