皆さんこんにちは!
すっかりご無沙汰しています。
Vocal Studio 802 校長の井田幸乃です。
私は1歳と3歳の子供を育てる母親でもありますが、子育てのゴールというのは、親離れ・子離れだと考えています。
そしてボイストレーニングも、「自分から声を離す」「声と離れる」というのがゴールだと思っています。
声を意識的にコントロールしようとしているうちは、自分も声も自由にならないんです。
例えば、高音や喚声域のロングトーンって、出しにくくて、ひっくり返りそうで、不安になりますよね。出だしが良くても、音を出し続けている途中で不安になって、音を維持しようと喉に力が入る。
危ない!と思うとつい手が出てしまうような。
走り出した声を引き戻してしまうような、過保護な自分がいる。
声に過保護な状態では、声は聴いている誰かに届いてはくれないんです。
一生懸命大切に声を育てた後は、自分の声を信じて、ポーンと手放してあげてください。
上手くいくと、声が身体から離れて、喉の力みも消えて、ただ鳴っている感覚を得られます。
不安で手放せないうちは、自分も声も不自由なまま。
声を手放すというゴールのため、発声そのものを鍛えるのと同時に、自分を信じる勇気や、不安感や苦手意識を自信に書き換えていくことも、声を育てる過程で必要なんです。
これも育児をしていると気づくことがあるんですが、子供は意外と自立してる。
声も同じで、コントロールしない方が、伸び伸び力を発揮してくれるんですよ。
そうそう、子供も声もまだまだ自立できていないと思っているのは、自分の過保護な心だけなのかもしれませんね。時には「どうにでもなれー!」という具合に、声を開放してみてください。
ではでは皆さん、素敵な1日をお過ごしください!
Vocal Studio 802 校長
井田幸乃