今日、たまたまSNSのフィードで流れてきた記事を読んで、これはシェアしたいなと思ったので、ご紹介します。
ハリウッド女優キャメロンディアスさんの言葉です。
「私も間違いなく、すべての女性が社会でさらされる理想像の押しつけや搾取の犠牲者でした」
「そういうものを私も全部信じてきました。外から押しつけられる基準で自分を判断しないでいられることは難しいですね」
「鏡の前で何時間も髪やメイクアップを施して『自分をこき下ろしていた』女優時代、『何で私は自分にこんなに意地悪しているんだろう? 私の体は強くて、いろいろなことができる。ここまで私と一緒に歩んできてくれたのに、どうしてその体を見下すようなことを言っているんだろう?』っていう感覚をいつしか覚えました」
誰もが羨む美貌やプロポーション、収入がありながら、「自分をこき下ろしていた」だなんて、嘘でしょ?
と思うかもしれません。
でもこういうこと、経験のある人いるんじゃないでしょうか。
私たちであれば、「歌声」ですよね。
世の中には「上手い」とか「実力派」とか言われるシンガーたちがいて、彼ら彼女らとは違う自分の歌声を、何か間違っているような、何かが足りないような、あるいは癖が強すぎると感じてしまう。
正しいトレーニングを行い、ベルティングボイスやミックスボイスを手に入れたとしても、です。
一生懸命頑張ってきたのに、できることじゃなく、できないことばかりに目を向けてしまう。
この意識って、実際に技術があるかないか、実力があるかどうかとは関係ないんですよね。
むしろ、努力してきたり一生懸命な人ほど、陥りやすい感情だと思います。
この感覚があるから頑張れるという側面もあるので、もちろんメリットもありますが。
だけど、世の中の基準や他人との比較の中で生きていると、自分の良さを見失ったり、自信喪失したり、自分らしさを手放してしまうことがあります。
私は、自分らしく生きられないことが、1番不幸なことだと思っています。
ルックスも、資産も、技術の有無も関係ありません。
私自身もずっと、いつも自信がなくて、技術不足を感じたりコンプレックスを抱えて生きてきましたし、そういった思いが、ステージでの過度な緊張を引き起こし、大好きな音楽をやっているはずなのに歌うことが辛い、という日々を送ってきました。
今年に入って、その自己否定の感覚から抜け出すことができました。
これって実は、技術や知識を身に付けることで解決するのではないんですよね。
小手先のストレッチや、自己暗示もあんまり役に立たない。
「これが私ですが、何か?」と今の自分を認めて開示し、心の底から開き直ること。
でもこれって急にできることではなく、練習して、自分はこう、と腑に落とす必要があるんですよね。
言い換えると自己受容。
しょうもないとこもあるけど、こんな私も素敵♡といった感じです。
自分を磨きながらも「今の自分はこうです」と開き直る。そんな心のバランスを取るには、まずは偏った思考の癖に気づくところがスタートなんです。
長くなりましたが…
多分、このブログを読んでくださっている方の中にも、似たような悩みを抱えている人がいるのではないかな、と思います。
自分らしさを発揮するには、発声の基礎構築だけではなく、心を整える必要があります。
心の負担が大きいあまり、大切な歌を手放すことがないように。
自信のなさが、音楽活動の足枷にならないように。
今後はシンガーたちのマインドセットを整えるお手伝いにも比重を置こうと思っています。
心の課題は、他者のサポートとご本人の実践が重要なので、学ぶだけでは解決に至らない場合がほとんどです。
10月から「シンガーが本番で自分を発揮するマインドセット講座」を開講します。
シンガーとしての悩みを根本解決したい方は、是非こちらからご相談くださいね。
それでは皆さん、良い1日を!