皆さんこんにちは!
Vocal Studio 802 代表講師の井田幸乃です。
昨日のレッスンレポートを書きたいと思います。
昨日は、Aさんのレッスンでした。
人に信頼され、仕事も出来て、ピアノも弾けて、上品で素敵なAさん。
現在取り組んでいるのは、「こどもボイス」。
…なんだそれは、という感じですよね。笑
心ごと童心に還り、子供になって声を出す。
「子供っぽく」ではなく、完全に子供になる。
歌に対する「こうじゃなきゃいけない」「上手に歌わなきゃ」といった思い込みを一掃し、ありのままで良いと、自分を受け入れる大切なフェーズです。
Aさんはすごく真面目な人で、「こんな声、人に受け入れられないんじゃないか」という気持ちが捨てきれず、最初はなかなか「こどもボイス」にならなかったんですが…
ある瞬間、ある人に向けての感情を、曝け出してそのまま声に乗せて歌った時、今まであった歌唱の癖が一掃され、喉の力みが消えました。
彼女がありのままの気持ちで、彼女の本当の声で歌ったその瞬間、涙を流していました。
裸の心と声が一体になった時、歌うことが本当に楽になります。喉の感覚は消え、信じられないくらい簡単に、ポーンとクリアに声が出る。
これを体験すると、歌唱に対する概念が覆されます。
心をすっかり裸にすること。
ありのままの自分の姿を知ること。
欲しい声は既に自分の中にあると知ること。
ただそれだけで、歌うことがグッと身近になります。
昨日は素晴らしい瞬間に立ち会えて幸せでした。
ボイストレーナーという仕事ができて本当に良かったと思えるレッスンを、ありがとうございました!