• 『声心体一致のボイストレーニング。 ベルティングボイス&ミックスボイス習得で自分らしく自由な歌声を!』

    皆さんこんにちは!
    Vocal studio 802 代表講師の井田幸乃です。

    皆さんは、自己肯定感、高いですか??

    私はね、ずっと自己肯定感が低くて、なんだか生きづらかったんですよ。
    でも生まれつき低かったわけじゃなくて、いつの間にか低くなってて、自分でも気づかないうちに、なんとなく自信がなくて、いつも他人に見下されている気がして、世の中に必要とされてない気がして、大好きで大切な歌も、価値がなくて、誰にも届かないし、むしろ迷惑がられてるんじゃないかって感じていました。

    でも音楽を始める直前は、歌は下手だったんですけど、歌うことが本当に楽しくて、
    「自分は歌うために生まれて来たんだ、歌の才能があるんだ」
    と本気で思っていたんですよ。根拠のない自信とはこのことですね。

    ところがいざシンガーとしてステージに立つようになったら、自分の実力の無さに打ちのめされたり、他人からの批判を受けたりするようになって。だんだんと
    「自分の歌には価値がない、歌の才能もない、私の歌なんて誰が聴きたがるんだろう」
    と思うようになりました。

    「素人のカラオケより酷い」
    「歌以前に、歌ってる時の顔が可愛くない」
    「ピッチどうにかならないの?」
    「使い物にならない」
    「○○さんくらい歌えるようにならないと」

    そんな風に言われて心が荒んだり、泣きながら家に帰ることもあれば、

    セッションや仕事ですごく上手なシンガーと一緒になると、劣等感でいっぱいになってしまったり、誰かが「○○さんの歌は素晴らしい」と言おうものなら、「どうせ私は才能ないし」と卑屈に思ってしまったり。←書いてて辛い!笑

    そういう風に自分を卑下したり、価値がないと思い込むこと、自己肯定感の低さは、歌にも人生にも悪影響を及ぼします。

    歌だったら、自分をさらけ出すことよりも、上手く歌うことを優先して、「気に入られる歌」を選ぶようになる。でも技術にも自信がないから結局上手くも歌えず撃沈。そんな歌聴きたい?

    人生だったら、自分や歌に自信がないから、ライブや仕事の時もどこか消極的になってしまう。自分に対して疑念があると、仕事も全力でできないんですよね。「自分が一生懸命やったからって何になるんだろう」って気持ちがあるから。そんな人の歌聴きたい?

    そして、卑屈な気持ちや自分には価値がないという思いは、言葉の端々に現れ、人を遠ざける。

    そんな自尊心の低さから脱却したかったんですよね。だから発声理論や英語も一生懸命勉強したし、留学もしました。スキルを身につければ自信になると思って。実際に歌も少しずつ上手くなったし、英語も話せるようになったし、発音も改善され、批判に晒されることも少なくなりました。

    でも一度染み付いた思考の癖というのは恐ろしいもので。それでもなお、自分には歌の才能がない、発音も下手だと、誰にも必要とされていないと思い続けていました。

    だから今私は、ボイトレはボイトレだけは不十分だって思っているんです。心の状態が、声も、人生をも制御するってことを身を以て知ったから。心をおざなりにしたトレーニングは、その人の音楽人生を損いかねないと感じてるから。

    自分の成長を祝福すること、事実を受け入れること、思考のバランスを取ること、心と歌声をつなげる事。ひとりひとり違う、生まれ持った美しさがあること、ひとりひとりが何もしなくても素晴らしいということ。それらを生徒さんたちと共有することが、その人の唯一無二の声を磨くこと、人生を豊かにすること、自尊心を取り戻すことに直接つながると考えています。

    もし皆さんが、自分自身や自分の歌を取るに足らないと感じているとしたら、それはきっと思い込みです。誰もがその人にしかない素晴らしさを持っています。声もそう、誰もが世界に一つの素晴らしい声を持っているんです。

    改めて自分の素晴らしさを掘り起こす為には、低い自己肯定感や完璧主義のような偏った思考をニュートラルにすることが欠かせません。自分を公平に評価することで、不要なマインドブロックを取り除きます。

    長いこと自己肯定感の低さに蝕まれて来た私なので偉そうなことは言えないのですが、悩んできたからこそ、悩みを抱える人に寄り添い、力になりたい、助けたいという思いがあります。

    それでは皆さん、良い1日を!